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横向きに生えた親知らず、抜歯の難易度と治療の流れ

こんにちは!野々市市藤平田にあるかわはら歯科医院です!

「レントゲンで横向きの親知らずがあると言われた」「まっすぐ生えていないから抜いたほうがいいと言われたけれど、どのくらい大変なの?」——親知らずの抜歯は、多くの患者さんが不安に感じる治療のひとつです。とくに横向きに生えている親知らず(水平埋伏智歯/すいへいまいふくちし)は、まっすぐ生えている歯に比べて処置が複雑になります。

この記事では、横向きの親知らずがなぜできるのか、抜歯の難易度は何で決まるのか、そして実際の治療の流れと抜歯後の過ごし方まで、患者さん目線でくわしく解説します。読み終わるころには「自分の場合はどうなんだろう」がかなりクリアになるはずです。

1. 横向きに生えた親知らず(水平埋伏智歯)とは?

そもそも親知らずってどんな歯?

親知らずは、前から数えて8番目にある一番奥の歯で、正式には「第三大臼歯(だいさんだいきゅうし)」、または「智歯(ちし)」と呼ばれます。厚生労働省のe-ヘルスネットによると、親知らずは一般的に15歳ごろから生え始めますが、生まれつき存在しない方や、傾いていて途中までしか生えてこない方も多く見られます。つまり「まっすぐ4本きれいに生える」ほうが、じつは少数派なのです。(参考:厚生労働省 e-ヘルスネット「親知らず」

横向き(水平埋伏)とは、どんな状態?

親知らずが歯ぐきや骨の中に埋まったまま出てこられない状態を「埋伏(まいふく)」といいます。その中でも、歯が真横に倒れ、手前の奥歯(第二大臼歯)に頭からぶつかるように埋まっているものを「水平埋伏智歯」と呼びます。レントゲンで見ると、歯が90度倒れて横たわっているように写るため、初めて画像を見た患者さんはとても驚かれます。

横向きになる主な理由は、あごの骨の大きさと歯のサイズのバランスです。現代人はやわらかい食事が中心になり、あごの骨が発達しにくくなりました。一番最後に生えてくる親知らずには十分なスペースが残されておらず、まっすぐ立ち上がれずに倒れてしまうのです。

横向きの親知らずを放置するとどうなる?

横向きの親知らずは歯ブラシが届きにくく、汚れ(プラーク)がたまりやすい環境をつくります。日本口腔外科学会では、親知らずの周囲に起こる炎症「智歯周囲炎」は20歳前後の若い方に発生頻度の高い疾患であるとされ、抗菌薬や消炎鎮痛薬で炎症を抑えたうえで、原則として抜歯が対応になると説明されています。(参考:日本口腔外科学会 口腔外科相談室

放置によって起こりやすいトラブルには、次のようなものがあります。

・智歯周囲炎(歯ぐきの腫れ・痛み・口が開けにくい)を繰り返す

・手前の第二大臼歯がむし歯になる(親知らずとの隙間は磨けないため)

・手前の歯の根が溶ける(歯根吸収)

・歯ならびが乱れる、口臭の原因になる

・まれに、埋伏歯のまわりに嚢胞(のうほう=袋状の病変)ができる

「たまに奥がズキッとする」「疲れたときだけ腫れる」という症状でお困りではないですか?それは、あなたのお口が出しているサインかもしれません。気になる段階で一度チェックしておくと安心です。

2. 抜歯の難易度は何で決まる?

難易度を左右する5つのポイント

横向きの親知らずといっても、その難しさは一つひとつまったく違います。歯科医師は主に次のポイントをレントゲンやCTで確認し、抜歯の難易度を判断しています。

・① 埋まっている深さ:歯ぐきから頭が少し見えているのか、骨の中に完全に埋まっているのか

・② 傾きの角度:真横に近いほど、手前の歯にしっかり引っかかって取り出しにくくなります

・③ 歯根の形と本数:根が複数に分かれていたり、先が曲がっている(彎曲根)と難易度が上がります

・④ 骨の硬さ:一般的に年齢が上がるほど骨が硬く、弾力が減るため時間がかかります

・⑤ 神経・上顎洞との位置関係:下は下歯槽神経、上は上顎洞(鼻の奥の空洞)との距離が重要です

大学病院の口腔外科でも、下顎の埋伏智歯抜歯は「歯冠(歯の頭)を分割し、歯根を分けて少しずつ取り出す」という段階的な手技が標準とされています。単純に引き抜くのではなく、周囲の骨をできるだけ傷めないように、小さく分けて丁寧に外していくイメージです。(参考:長崎大学病院 口腔外科 下顎埋伏智歯抜歯

下歯槽神経との距離とCT検査の大切さ

下あごの骨の中には「下歯槽神経(かしそうしんけい)」という、下くちびるやあごの感覚をつかさどる神経が通っています。親知らずの根がこの神経に近い、あるいは接している場合、抜歯後に下くちびるのしびれ(知覚異常)が起こるリスクがあります。e-ヘルスネットでも、下あごの神経組織に歯根が触れている場合は下唇の麻痺のリスクがあるため、施術前に担当医から十分な説明を聞くことが大切だと示されています。(参考:厚生労働省 e-ヘルスネット「親知らず」

そこで重要になるのが歯科用CT(三次元のレントゲン)です。通常のパノラマレントゲンは平面の画像なので、神経と歯根が「重なって見える」だけなのか「本当に接している」のかを見分けることができません。CTを撮ることで立体的な位置関係を正確に把握でき、より安全な抜歯計画を立てられます。当院でも、必要と判断した場合にはCT撮影や、口腔外科専門の医療機関へのご紹介を行っています。

「抜かない」という選択肢はある?

すべての親知らずを必ず抜かなければいけないわけではありません。まっすぐ生えていてきちんと噛み合っている、しっかり清掃できている、といった場合は保存することもあります。一方で、症状のない埋伏智歯を予防的に抜くべきかどうかについては、国際的な研究レビュー(コクラン・レビュー2020年)でも「残すか抜くかを決定づける十分な質の高い証拠は限られており、経過観察を含めた個別の判断が必要」とされています。だからこそ、レントゲン所見と生活背景をふまえた一人ひとりの相談が欠かせません。(参考:Cochrane Database of Systematic Reviews (2020)

3. 抜歯当日までの流れと、当日の手順

初診から抜歯までの一般的な流れ

横向きの親知らずの抜歯は、通常「診査・診断」→「抜歯」→「消毒」→「抜糸」という段階を踏みます。専門の医療機関の例では、初診でレントゲン撮影と難易度診断を行い、次回に抜歯(所要時間およそ40〜60分)、翌日に消毒、7日後に抜糸というスケジュールが示されています。費用は保険適用の3割負担でおおよそ5,000〜6,000円程度が目安です(難易度や検査内容により変動します)。(参考:立川病院 歯科口腔外科「親知らず(智歯)の抜歯」

抜歯当日、お口の中では何が行われている?

「切って、削って」と聞くと怖く感じるかもしれませんが、実際の流れを知っておくと不安はぐっと減ります。一般的な水平埋伏智歯の抜歯は、次のようなステップで進みます。

・① 麻酔:局所麻酔をしっかり効かせます。処置中の痛みはほとんどありません

・② 歯ぐきの切開:埋まっている歯が見えるよう、歯ぐきを小さく開きます

・③ 骨の削除:歯の頭を覆っている骨を必要最小限だけ削ります

・④ 歯の分割:手前の歯に引っかからないよう、歯冠と歯根を分けて取り出します

・⑤ 洗浄・縫合:傷口をきれいに洗い、糸で縫って閉じます

・⑥ 止血:ガーゼをしっかり噛んで、10〜30分ほど圧迫止血します

処置時間は難易度によりますが、20分程度で終わる場合もあれば、1時間近くかかる場合もあります。「途中で痛くなったらどうしよう」と心配な方は、遠慮なく合図の方法を事前に決めておきましょう。痛みが強く出るようなら麻酔を追加しますので、我慢は不要です。

4. 抜歯後の経過とセルフケアのポイント

腫れ・痛みのピークはいつ?

横向きの親知らずは骨を削って歯を分割するため、まっすぐな歯の抜歯よりも腫れが出やすい傾向があります。目安としては、痛みは当日から翌日にかけて、腫れは2〜3日目がピークで、その後1週間ほどかけて落ち着いていくことが多いです。頬に内出血のような色が出ることもありますが、これも時間とともに消えていきます。

痛み止めは「痛くなってから」ではなく、麻酔が切れる前に飲み始めるのが効果的です。処方された抗菌薬は、症状が治まっても指示どおり最後まで飲みきってください。

ドライソケットを防ぐためにやってはいけないこと

抜歯後の穴には血のかたまり(血餅:けっぺい)ができ、これが傷口を守るかさぶたの役割を果たします。この血餅が取れてしまい、骨がむき出しになって強い痛みが続く状態を「ドライソケット」と呼びます。予防のために、次の点にご注意ください。

・強くうがいをしない(血餅が流れてしまいます)

・抜いた場所を舌や指でさわらない、吸わない

・当日の飲酒・激しい運動・長風呂は避ける(血行がよくなり出血や痛みの原因に)

・喫煙は治りを遅らせるため、できるだけ控える

・食事は反対側で。刺激物や熱すぎるものは数日避ける

「思ったより腫れてきた」「痛みが日に日に強くなる」など、経過に不安があるときは自己判断せずご連絡ください。早めに診ることで、対応もシンプルに済むことがほとんどです。

抜歯に向いているタイミングは?

横向きの親知らずは、若いうちのほうが骨がやわらかく、歯根も完成しきっていないため、処置がスムーズで治りも早い傾向があります。また、腫れて痛みが強い急性期は麻酔が効きにくいため、まず炎症を抑えてから抜歯日を決めるのが一般的です。お仕事やご予定を考えると、連休前や週末前など、翌日以降にゆっくり休める日を選ぶのがおすすめです。

5. 野々市市で親知らずのご相談なら、かわはら歯科医院へ

横向きの親知らずは、レントゲンを1枚撮るだけでも「抜いたほうがよいのか」「どのくらいの難易度なのか」の大まかな見通しを立てることができます。まずは知ることから始めていただければと思います。

当院では、パノラマレントゲンや必要に応じたCTによる診査のうえ、抜歯のメリット・リスク・当日の流れをできるだけわかりやすくご説明します。難易度が高いケースや全身的な配慮が必要なケースでは、連携する口腔外科へのご紹介も行っていますので、「うちでは無理です」で終わることはありません。安心してご相談ください。

「奥が腫れやすい」「親知らずがあるけれど放置している」「他院で難しいと言われた」——そんな方は、ぜひお気軽にかわはら歯科医院までご相談ください!野々市市藤平田より、みなさまのお口の健康を全力でサポートいたします。ご来院を心よりお待ちしております。

参考・出典リンク

・厚生労働省 e-ヘルスネット「親知らず」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/teeth/yh-036.html

・公益社団法人 日本口腔外科学会 口腔外科相談室「歯および歯周疾患(埋伏歯・智歯周囲炎)」 https://www.jsoms.or.jp/public/disease/setumei/

・立川病院 歯科口腔外科「親知らず(智歯)の抜歯」 https://tachikawa-hosp.kkr.or.jp/disease-commentary/cat01/post_15.html

・長崎大学病院 口腔外科「口腔外科手術の基本的手技(下顎埋伏智歯抜歯)」 https://www.de.nagasaki-u.ac.jp/oralsurgery/medical/procedure01.html

・Ghaeminia H, et al. Surgical removal versus retention for the management of asymptomatic disease-free impacted wisdom teeth. Cochrane Database Syst Rev. 2020 https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD003879.pub5/full

【歯科医が解説】親知らずは抜くべき?残してもいいケースとは

こんにちは!野々市市藤平田にあるかわはら歯科医院です!

「親知らずは抜くべきなの?」「親知らずの抜歯って痛そうで怖い…」——親知らずの抜歯は、当院でも毎日のようにご相談をいただくテーマです。結論からお伝えすると、親知らずはすべてが抜歯の対象になるわけではありません。抜いたほうがよい親知らずもあれば、そのまま残して活かせる親知らずもあります。今回は、その見分け方と判断の考え方を、歯科医の視点からわかりやすく解説していきます。

そもそも親知らずとはどんな歯なのでしょうか

正式名称は「第三大臼歯(智歯)」

親知らずは、前歯から数えて8番目、お口のいちばん奥に生えてくる永久歯のことです。正式には「第三大臼歯(だいさんだいきゅうし)」、専門的には「智歯(ちし)」と呼ばれます。多くの方は15歳前後から20代前半にかけて生えてきますが、生えるタイミングや向きには非常に大きな個人差があります。

厚生労働省のe-ヘルスネット「親知らず」でも、親知らずは生まれつき生えてこない方や、傾いていて途中までしか生えない方も多いと説明されています。つまり「4本きれいに生えそろっているのが普通」ではない、という点をまず知っておいていただきたいのです。

まっすぐ生える人は、実は少数派

現代の日本人はあごの骨が細くなっている傾向があり、親知らずが正しい位置に並ぶためのスペースが足りないことが少なくありません。その結果、斜めに傾いて生えたり、あごの骨や歯ぐきの中に埋まったままになったりします。この「骨の中に埋まって出てこない歯」を、専門用語で埋伏歯(まいふくし=萌出できずに埋まったままの歯)と呼びます。

日本口腔外科学会も、埋伏歯は親知らずでもっとも頻度が高いと解説しており、決して珍しいことではありません。

「いちばん奥の歯ぐきがときどき腫れる」「奥まで歯ブラシが届かない」——そんな違和感でお困りではないですか?それは親知らずからのサインかもしれません。

抜いたほうがよい親知らずの代表的なケース

腫れや痛みをくり返している(智歯周囲炎)

親知らずが途中までしか生えていないと、歯と歯ぐきのすき間に汚れがたまり、細菌が繁殖して炎症を起こします。これが智歯周囲炎(ちししゅういえん)です。歯ぐきが赤く腫れ、ズキズキ痛み、ひどい場合は口が開けにくくなったり、頬やのどまで腫れが広がったりすることもあります。

日本口腔外科学会の「親知らず」についてのページでも、炎症をくり返す場合は抜歯が推奨されると示されています。一度炎症が治まっても、原因となる歯の形や位置は変わらないため、体調を崩したときに再発しやすいのが特徴です。

親知らずや、その手前の歯がむし歯になっている

親知らずはいちばん奥にあるため歯ブラシが届きにくく、むし歯になりやすい歯です。さらに厄介なのが、斜めに生えた親知らずが手前の歯(第二大臼歯)を押し、その境目にむし歯をつくってしまうケース。手前の歯は毎日しっかり噛むために欠かせない大切な歯ですから、これを守るために親知らずを抜くという判断はとても合理的です。

横向き・斜めに深く埋まっている

横向きに埋まった親知らずは、手前の歯の根を圧迫して溶かしてしまうことがあります。また周囲に嚢胞(のうほう=袋状の病変)ができることもあり、こうした場合はレントゲンで早期に発見して対応することが大切です。日本口腔外科学会も、埋伏智歯は原則として抜歯するという方針を示しています。

残してもよい親知らずのケースもあります

まっすぐ生えて、しっかり噛み合っている

上下の親知らずがまっすぐ生えて、きちんと噛み合っている場合は、立派に「噛むための歯」として働いています。歯みがきが届いていて、むし歯や歯周病もない——この条件がそろっているなら、あえて抜く理由はありません。健康な歯を残すことは、お口の将来にとって大きな財産です。

将来「移植」や「ブリッジの支え」として使える

意外と知られていないのが、親知らずの「予備の歯」としての価値です。将来、奥歯を失うことになったとき、ご自身の親知らずをその場所に移す自家歯牙移植(じかしがいしょく=自分の歯を別の場所へ移す治療)という選択肢があります。また、抜けた歯を補うブリッジの支えとして使えることもあります。日本口腔外科学会も、奥歯が欠けている場合にブリッジの支台として親知らずを利用できるケースがあると説明しています。

症状がなく、清掃も行き届いている

では、埋まったままで何の症状もない親知らずはどうでしょうか。実はこれ、世界的にも判断が分かれるテーマです。

医学研究をまとめた国際的な機関コクランの2020年のレビューでは、「症状がなく病気もない埋伏智歯を、抜くべきか残すべきかを結論づけるだけの十分な根拠はまだない」とされています。そのうえで、患者さん自身の価値観と歯科医師の診断をもとに一緒に決めること、そして残す場合は定期的に経過を確認することが望ましいと述べられています。

つまり「症状がないなら、定期的にチェックしながら様子を見る」という選択も、根拠のある立派な判断だということです。

自分の親知らずがどのタイプなのか、気になりませんか?レントゲン1枚でおおよその状態がわかりますので、ぜひお気軽にご相談ください!

抜く・抜かないはどう決める?判断のポイント

レントゲンとCTによる精密な診断

親知らずの根の形、向き、深さは外から見ただけではわかりません。まずはパノラマレントゲンで全体像を確認し、必要に応じて歯科用CTで立体的に把握します。ここまで確認して初めて、「抜くべきか」「抜くならどんな方法が安全か」を正確に判断できます。

下あごの神経との距離を必ず確認

下の親知らずの根の近くには、下歯槽神経(かしそうしんけい=下唇やあごの感覚をつかさどる神経)が走っています。ここが近い場合、抜歯後に下唇のしびれが残るリスクがあります。e-ヘルスネットでも、この点について事前に十分な説明を受けることの重要性が指摘されています。当院では、リスクがある場合は必ず事前にご説明し、必要に応じて連携する口腔外科をご紹介しています。

抜くなら早めが有利な理由

抜歯すると決まった場合、10代後半〜20代のほうが、骨がやわらかく歯の根も完成しきっていないため、処置がスムーズで治りも早い傾向があります。年齢を重ねるほど骨が硬くなり、腫れや治癒に時間がかかりやすくなります。ただし、これは「若いうちに全部抜くべき」という意味ではありません。あくまで抜く必要があると診断された場合のタイミングの話です。

抜歯後の経過とセルフケアのポイント

腫れと痛みのピークは2〜3日

抜歯後の腫れは、当日よりも翌日〜3日目にピークを迎え、その後1週間ほどかけて徐々に引いていくのが一般的です。処方されたお薬は自己判断でやめず、指示どおりに服用してください。当日は激しい運動・長風呂・飲酒を避けると、出血や腫れが落ち着きやすくなります。

ドライソケットを防ぐために

抜いた穴には血のかたまり(血餅・けっぺい)ができ、これがかさぶたの役割をして治癒を助けます。強くうがいをしたり、気になって舌や指で触ったりすると血餅が取れてしまい、骨がむき出しになって強い痛みが続くドライソケットという状態になることがあります。抜歯後しばらくは、うがいはやさしく、患部はそっとしておくことが何よりの近道です。

まとめ|親知らずは「一律に抜く歯」ではありません

親知らずは、痛みや腫れをくり返している場合、むし歯になっている場合、横向きに埋まって手前の歯に悪影響を与えている場合には、抜歯を検討する価値が高い歯です。一方で、まっすぐ生えて噛み合っている場合や、将来の移植・ブリッジに活かせる場合、症状がなく清掃も行き届いている場合には、残すという選択も十分にあり得ます。大切なのは、自己判断せず、正確な診断のうえでご自身に合った答えを見つけることです。

かわはら歯科医院では、レントゲンやCTでしっかり状態を確認したうえで、抜くメリット・残すメリットの両方を正直にご説明しています。「痛くないけど気になっている」「他院で抜いたほうがいいと言われたけれど迷っている」——そんな段階でのご相談も大歓迎です。野々市市藤平田で親知らずのことでお悩みの方は、どうぞお気軽にかわはら歯科医院へご相談ください。スタッフ一同、心よりお待ちしております!

参考文献・情報ソース

・厚生労働省 e-ヘルスネット「親知らず」:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/teeth/yh-036.html

・公益社団法人 日本口腔外科学会「親知らず」について:https://www.jsoms.or.jp/public/soudan/ha/oyashirazu/

・公益社団法人 日本口腔外科学会 歯および歯周疾患(埋伏歯・智歯周囲炎):https://www.jsoms.or.jp/public/disease/setumei/

・済生会「智歯周囲炎とは」:https://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/pericoronitis_of_the_wisdom_tooth/

・Cochrane Database of Systematic Reviews (2020) 無症状の埋伏智歯の抜歯と保存:https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD003879.pub5/full